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停電で最初に困るのは、冷蔵庫でもエアコンでもなく「スマホの電池」です。安否確認、避難情報、復旧見込みの確認――すべてスマホが生命線になります。結論から言うと、情報確保だけなら300Whクラスで家族4人・約5日分、500Whなら約8日分をまかなえます。この記事では「何Whあれば何日もつか」を実効容量ベースの目安で整理し、停電中の情報インフラの組み方まで解説します。
結論:情報確保だけなら300Whで十分、余裕を見るなら500Wh
- 300Whクラス:スマホ約20回充電(家族4人×1日1回で約5日分)
- 500Whクラス:スマホ約35回充電(同条件で約8日分)
- 1000Whクラス:スマホ約70回(500Whの2倍換算)+冷蔵庫など家電の同時運用が可能
いずれも実効容量80%換算の目安です。スマホは1回の充電で使う電力が小さいため、ポータブル電源の中では最も「もつ」用途。まず最小容量で「つながる」を確保し、家電まで動かしたいなら容量を上げる、という順番で考えるのが失敗しない基準です。容量の基礎はポータブル電源の容量の選び方で詳しく解説しています。

なぜスマホはこんなに「もつ」のか
スマホのバッテリーはおおむね15Wh前後。300Whクラスの実効容量(約240Wh)なら単純計算で16回、ロスを見ても約20回は充電できます。電気毛布や冷蔵庫のように「時間×消費電力」で電気を食い続ける家電とは桁が違うため、情報確保だけを目的にするなら小容量で足りるわけです。
ただし停電中はスマホの使用頻度が上がります。ニュースの動画視聴やテザリングを多用すると1日2回充電になることも。「1人1日1回」は最低ラインとして、余裕を見るなら500Whを選ぶのが安心です。
停電中の「情報インフラ」を組む:スマホ以外に必要なもの
1. 明かり(LEDランタン)
300WhクラスでLEDランタンは約20時間点灯できます。夜間の情報確認や家族の移動に必須。ヘッドライトやUSB充電式ランタンなら消費はさらに小さく、スマホとの併用でも容量を圧迫しません。
2. ラジオ・モバイルルーター
基地局が被災すると通信が不安定になるため、ラジオは「スマホがつながらないとき」の最後の砦。USB給電型のラジオやモバイルルーターはスマホ以下の消費電力で、300Whクラスでも数日分を余裕で確保できます。
3. ノートPC(在宅ワーク・大画面での情報収集)
300WhクラスでノートPCは約4回充電。自治体のハザードマップや停電情報を落ち着いて確認したいときに役立ちます。PCまで常用するなら500Wh以上が現実的です。500Whクラスの機種選びは500Whクラス解説を参考にしてください。
停電中のスマホ運用術:容量を減らさない5つのコツ
- スマホ側の省電力モードをONにし、画面輝度を下げる。充電回数そのものが減る
- 充電は「使い切る前」ではなく「50%前後」でこまめに。ポータブル電源のUSBポートは複数同時給電できるので、家族分をまとめて充電する
- ポータブル電源本体は満充電で保管。台風接近時は前日までに100%にしておく(台風停電対策チェックリスト参照)
- モバイルバッテリーを「中継」に使う。ポータブル電源から昼間にモバイルバッテリーを満タンにしておけば、夜間はポータブル電源を触らずに済む
- ソーラーパネルがあれば日中に補充電。長期停電で一番効くのは「使う量」より「入る量」を増やすこと
スマホ以外も動かしたいなら容量を上げる
情報確保は300〜500Whで足りますが、停電が長引くと次に困るのは冷蔵庫と冷暖房です。1000Whクラスなら車載冷蔵庫を約17時間、電気毛布を約13時間動かせます。冷蔵庫の中身を守る具体策は停電時の冷蔵庫運用ガイド、家庭全体の備えは防災用ポータブル電源の選び方で解説しています。
よくある質問
モバイルバッテリーだけではダメ?
1〜2日の停電で1人分ならモバイルバッテリーでも足ります。ただし家族全員分を数日分となると、大容量モバイルバッテリー数個より300Whクラスのポータブル電源1台のほうが管理も充電も楽で、ランタンやラジオにも使える分だけ実用性が高くなります。
買うなら今?セールを待つべき?
ブラックフライデーが年間最安(30〜60%OFF)になる傾向はありますが、防災目的なら「待たずに買う」が定説です。停電はセールを待ってくれません。LFP(リン酸鉄)バッテリー搭載機なら2,000〜6,000サイクルの寿命があり、今買っても長く使えます。
まとめ
- 停電の最優先は「スマホがつながること」。情報確保だけなら300Whで家族4人・約5日分
- 余裕を見るなら500Wh(約8日分)。PCやランタンも常用するならこのクラス
- 冷蔵庫・冷暖房まで動かすなら1000Wh以上へ
- 省電力モード・こまめな充電・満充電保管で「もつ日数」はさらに伸びる
9月1日の防災の日を前に、まずは「つながる」備えから始めてみてください。数値はいずれも実効容量80%換算の目安で、機種や使い方により変動します。

