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- 512Wh・定格500W・5.7kg・AC最速1.3時間充電
- 強みは取り回し。1,000Wh級の約半分の重さでA4サイズ以下
- 弱みは定格500Wの制約と、1Whあたり約117円という割高さ
- 持ち運ぶなら買い。据え置き防災用なら1,000Wh級を検討
Jackery ポータブル電源 500 Newは、512Wh・定格出力500W・重量5.7kg、通常価格69,800円(税込・2026年9月21日の価格改定後)のモデルです。1,000Wh級が防災の主役として語られがちななかで、この機種の売りは「片手で持ち運べる重さ」にあります。ただし容量あたりの価格で見ると割高で、選ぶ理由がはっきりしていないと後悔しやすい機種でもあります。良い点と、正直な弱点を両方書きます。
結論:持ち運ぶなら強い。据え置きの防災用には物足りない
先に結論です。キャンプ・車中泊・撮影のように「動かして使う」前提なら5.7kgの軽さが効き、価格差を払う価値があります。逆に家に置いて停電に備えるだけなら、同じ予算帯で1,000Wh級が買えるため合理性は下がります。用途が持ち運びかどうかで評価が分かれる機種です。

スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 容量 | 512Wh |
| 定格出力 | 500W |
| 重量 | 5.7kg |
| AC充電時間 | 最速1.3時間 |
| バッテリー | リン酸鉄リチウム(LFP)/6,000サイクル |
| 出力ポート | AC×2・DCカーポート・USB-C×2・USB-A |
| 保証 | 3年+自動延長2年=最長5年(公式ストア購入時) |
| 通常価格 | 69,800円(税込・2026年9月21日改定後。改定前は59,800円) |
良い点① 5.7kg・A4サイズ以下という取り回し
この機種の存在理由がここです。1,000Wh級は10kgを超えるのが普通で、たとえばJackery 1000 Newは10.8kg。5.7kgはその約半分で、設置面積もA4サイズより小さくなっています。
この差は実際の使用場面ではっきり出ます。車から降ろしてテントまで運ぶ、部屋から部屋へ移動させる、押し入れの上段から下ろす。10kg超だと「よいしょ」が必要な動作が、5.7kgなら片手で済みます。使うたびに億劫にならない重さかどうかは、結局その電源を使い続けるかどうかを左右します。
良い点② AC最速1.3時間のフル充電
ACコンセントからの充電が最速1.3時間。出かける前に思い出して挿しておけば、支度をしている間に満タンになる速さです。台風の予報が出てから慌てて充電する場面でも、この速さなら間に合います。
良い点③ LFP 6,000サイクルと最長5年保証
バッテリーはリン酸鉄リチウム(LFP)で、6,000回の充放電サイクルに対応し、6,000回を超えてもバッテリー残量70%を維持するとされています。防災用途で月1回程度しか充放電しないなら、サイクル数が寿命の制約になることはまず考えられません。
保証は公式ストア購入で3年+自動延長2年の最長5年。この価格帯で5年は手厚い部類です。ただし長持ちするかどうかはサイクル数より保管状態で決まります。残量50〜80%で保管し3か月に1回充電する、という運用のほうが効きます(買った後のメンテナンス方法はこちら)。寿命の考え方はポータブル電源の寿命ガイドにまとめています。
注意点① 定格500Wで動かせない家電がある
定格出力500Wは、この機種でいちばん意識すべき制約です。ドライヤー(1,200W前後)・電子レンジ(1,000W前後)・電気ケトル(1,250W前後)はいずれも範囲外。「容量は足りるのに動かせない」という事態が起きます。
動くのはスマホ、ノートPC、Wi-Fiルーター、LED照明、扇風機、電気毛布、小型の車載冷蔵庫あたりまで。停電時の情報手段と最低限の生活は維持できますが、調理や身支度の家電までカバーしたいなら1,500W級が要ります。
注意点② 1Whあたりの価格は割高
正直に書きます。通常価格69,800円÷512Wh=1Whあたり約136円。この数字は同価格帯のなかで安くありません。
| 機種 | 容量 | 通常価格 | 1Whあたり |
|---|---|---|---|
| Jackery 500 New | 512Wh | 69,800円 | 約136円 |
| Jackery 1000 New | 1,070Wh | 119,800円 | 約112円 |
| DJI Power 1000 Mini | 1,008Wh | 53,460円 | 約53円 |
とくにDJI Power 1000 Miniは、より安い53,460円で容量が約2倍です。純粋に「容量を安く手に入れたい」という基準で選ぶなら、500 Newを選ぶ理由はありません。ただしDJI Power 1000 Miniは約11.5kgあります。この6kg近い重量差に69,800円という価格を納得できるかどうかが、判断の分かれ目です。予算帯ごとの比較は予算別の選び方で整理しています。
こんな人に向く/向かない
向いている人
- キャンプ・車中泊・撮影など、持ち運んで使うのが主用途
- 女性や高齢の家族も1人で運べる重さにしたい
- スマホ・PC・照明が維持できれば停電対策として十分と考えている
- ドローンを運用していて、現場での充電手段が欲しい(約6回充電できる目安)
向いていない人
- 家に置きっぱなしの据え置き防災用として買う(同予算で1,000Wh級が狙える)
- ドライヤーや電子レンジを停電時に使いたい(定格500Wでは不可)
- 電気毛布を一晩通して使いたい(約6時間で朝までは届かない。容量別の目安は電気毛布は何時間使えるか)
- 1Whあたりの単価を最優先する
1000 Newとの直接比較はJackery 500 New vs 1000 New、より軽い240 Newとの比較はJackery 240 New vs 500 New、500Whクラス全体の選び方は500Whクラスの選び方で扱っています。
まとめ
- 512Wh・定格500W・5.7kg・最速1.3時間充電・LFP 6,000サイクル・最長5年保証
- 強みは取り回し。1,000Wh級の約半分の重さで、A4サイズ以下
- 弱みは定格500Wの制約と1Whあたり約117円という割高さ
- スマホ約35回・電気毛布約6時間・ドローン約6回が稼働の目安(実効容量80%換算)
- 持ち運ぶなら買い。据え置き防災用なら1,000Wh級を検討したほうがいい
容量ごとにできることの全体像はポータブル電源の容量ガイドもあわせてどうぞ。
スペックはJackery公式の公表値、価格は執筆時点の通常価格です。セール時は価格が大きく変動します。稼働時間は実効容量80%換算の目安で、使用環境により変動します。購入前に公式ストアで最新の価格・仕様をご確認ください。


