ポータブル電源のUPS機能とは?パススルーとの違い・要る人・切替時間を公表している機種

ポータブル電源のUPS機能とは? PC・ルーター・在宅医療機器を止めない。切替時間とパススルーの違いを解説 選び方・ハウツー

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この記事の結論
  • UPS機能=停電の瞬間にポータブル電源からの給電へ自動で切り替わる仕組み。本体を壁コンセントにつないだまま使うのが前提
  • 切替時間はJackery 1000 New V3が0.01秒以内(公式)。1000 Newは非公表。EcoFlow DELTA 3 Plusは公式楽天市場店で10ms以内と表記
  • 要るのはデスクトップPC・NAS・ルーター・在宅医療機器をつなぎっぱなしで守りたい人。防災・キャンプ中心なら不要

最近のポータブル電源の製品ページで目立つのが「UPS機能」「パススルー充電」という言葉です。どちらも「コンセントにつないだまま使う」機能ですが、意味はまったく違います。この記事では、UPS機能とは何か、パススルーと何が違うのか、どんな人に必要で、どの機種が公式に切替時間を公表しているかを整理します。数値は各社公式の公表値だけを使い、確認できないものは「非公表」としています。

UPS機能とは:停電の瞬間に自動でバッテリー給電へ切り替わる

UPS(無停電電源装置)は、本来はサーバーやPC向けの専用機器で、停電や瞬断のときに瞬時にバッテリー給電へ切り替えて機器を止めない装置です。ポータブル電源のUPS機能も考え方は同じで、本体を壁コンセントにつなぎ、守りたい機器を本体のACコンセントに接続しておくと、普段は壁からの電気をそのまま機器へ流し、停電の瞬間にバッテリーからの給電へ自動で切り替わります。

重要なのは切替にかかる時間です。切替が遅いと、その一瞬の空白でデスクトップPCやNASが落ちます。Jackery 1000 New V3は公式製品ページで「0.01秒以内に自動で切り替わる」と明記しており、同時に「0msで切り替わるUPSではない」とも注記しています。つまり、どんな機器でも絶対に落ちないという保証ではなく、一般的なPCやルーターが耐えられる速さで切り替わる、という位置づけです。

パススルー充電との違い

パススルー充電UPS機能
できること本体を充電しながら、同時に機器へ給電できる停電の瞬間にバッテリー給電へ自動で切り替わる
停電時切替時間の保証はない(機器が落ちることがある)公表された切替時間内で給電が続く
向く用途キャンプ・車中泊で充電しながら使うPC・NAS・ルーター・在宅医療機器の常時バックアップ
確認方法製品ページの「パススルー」表記製品ページの「UPS」表記と切替時間の数値
「パススルー対応」と書かれていてもUPSとは限りません。UPSとして使うなら切替時間が公式に公表されているかを確認してください。

パススルーは「充電と給電を同時にできる」機能で、停電時の切替速度については何も約束していません。一方UPSは「停電時に何秒以内で切り替わる」という時間の約束がある機能です。製品ページに「UPS」とあっても切替時間が書かれていなければ、本記事では「非公表」扱いにしています。

UPS機能が要る人・要らない人

UPS機能が要るか判断フロー。停電の瞬間に止まると困る機器(PC・NAS・ルーター・医療機器)があるか、本体を壁コンセントにつないだまま置けるか、切替時間が公式に公表されているか(Jackery 1000 New V3は0.01秒以内)の3問で判断

要る人

  • 在宅ワークでデスクトップPCを使う。作業中のデータが瞬断で飛ぶのを防ぎたい
  • NAS・ルーター・ONUを守りたい。停電中も通信を維持し、NASの不正シャットダウンを避ける
  • 在宅医療機器の一次バックアップ。ただし機器メーカー・医療機関の指示を最優先し、ポータブル電源はあくまで補助として位置づける(在宅医療機器の停電対策)
  • 水槽のヒーター・ポンプ、冷凍庫など「気づかないうちに止まると困る」機器がある

要らない人

  • 防災用に「停電したら取り出して使う」想定。切替の速さは関係なく、容量と出力で選べばよい
  • キャンプ・車中泊が主目的。壁コンセントにつなぎっぱなしで使う場面がない
  • 守りたい機器がスマホ・ノートPCだけ。これらは内蔵バッテリーがあるので瞬断で落ちない

UPSとして使うには、本体を常に壁コンセントにつないだまま置いておく必要があります。マンションの在宅ワーク環境で「つなぎっぱなし」にできるかはマンションの停電対策もあわせてご覧ください。

UPS機能の切替時間を公表している機種

機種UPS切替時間容量・定格出力価格
Jackery 1000 New V30.01秒以内(公式製品ページ。0msではない旨の注記あり)1,024Wh・1,500W109,800円
EcoFlow DELTA 3 Plus10ms以内(EcoFlow公式楽天市場店の製品ページ表記)1,024Wh・1,500W149,600円
Jackery 1000 New非公表1,070Wh・1,500W119,800円
DJI Power 1000 Mini非公表1,008Wh・連続800W53,460円
執筆時点(2026年10月22日)に各社公式ページ・公式ストアで確認できた値のみ。「非公表」は確認できなかった項目で、対応していないという意味ではありません。価格は税込の通常価格・参考価格。

1,000Wh級で切替時間を公式に明記しているのは、執筆時点ではJackery 1000 New V3とEcoFlow DELTA 3 Plusです。V3は1000 Newより通常価格で10,000円安く、UPSと19%小型化が加わったモデル(V3と1000 Newの違い)。DELTA 3 PlusはAC約56分のフル充電が強みで、停電後の復旧が早いのも常時バックアップ用途では利点です(DELTA 3 Plus レビュー)。

UPSならコレ
Jackery ポータブル電源 1000 New V3(1,024Wh・定格1,500W・約10.6kg)
Jackery ポータブル電源 1000 New V3
109,800円 税込・通常価格(執筆時点)
  • 1,024Wh・定格出力1,500W・約10.6kg
  • 前モデル比19%小型化・UPS 0.01秒以内切替
  • LFP 約6,000サイクル・最長5年保証
Jackery公式ストアで1000 New V3を見る
急速充電+UPS
EcoFlow DELTA 3 Plus(1,024Wh・定格1500W級・約13kg)
EcoFlow DELTA 3 Plus
149,600円 税込・参考価格(執筆時点)
  • 1,024Wh・定格1500W級・約13kg
  • AC急速充電で約56分フル充電
  • リン酸鉄(LFP)採用
楽天のEcoFlow公式店でDELTA 3 Plusを見る

UPSとして使うときの注意点

  • 機器の消費電力が定格出力以内か確認する。デスクトップPC+モニター+ルーター程度なら1,500Wに収まりますが、ヒーターや冷蔵庫を同時につなぐと超えることがあります
  • 常時接続でも電池は劣化する。LFPは2,000〜6,000サイクルと長寿命ですが、満充電で常時置く運用になるため、保証年数と充電上限設定(対応機種のみ)を確認する
  • 「0msではない」を理解する。瞬断に極端に弱い精密機器や生命維持装置は、専用UPSや機器メーカー指定のバックアップを使う
  • 停電が長引いたら容量で決まる。切替後は通常のポータブル電源と同じで、1,000Wh級なら実効容量80%換算で約800Whが使える上限。停電の長さに応じた容量の考え方は容量ガイドを参照

まとめ

  • UPS機能は停電の瞬間にバッテリー給電へ自動で切り替わる仕組み。パススルー充電とは別物で、切替時間の数値があるかが見分け方
  • 切替時間を公式に公表している1,000Wh級はJackery 1000 New V3(0.01秒以内)とEcoFlow DELTA 3 Plus(公式楽天市場店で10ms以内)。1000 New・DJI Power 1000 Miniは非公表
  • 要るのはPC・NAS・ルーター・在宅医療機器をつなぎっぱなしで守りたい人。防災・キャンプ中心なら容量と出力で選べばよい
  • UPSでも「0msではない」。精密機器・生命維持装置は専用UPSやメーカー指定の方法を優先する

切替時間・スペックは各社公式ページおよび公式ストアの公表値、価格は執筆時点(2026年10月22日)のものです。「非公表」は確認できなかった項目であり、非対応を意味しません。稼働時間は実効容量80%換算の目安です。購入前に公式ストアで最新の価格・仕様をご確認ください。

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